レースの報告

東京マラソン2021を完走しました

2021年3月6日に開催された、東京マラソン2021を4時間21分33秒で完走しました。記録的にはイマイチですが、はじめてフルマラソンを歩くこと無く走り切れました。

スタート前

本来2020年3月に開催されるはずだった東京マラソン2020の一般ランナー分は、新型コロナの感染拡大で、中止となり、エリートだけの大会になしました。一般ランナーの出走権は、2021年秋や2022年春の大会に持ち越されたのですが、2021年秋(東京マラソン2021)はエリートを含めてコロナ拡大で中止となってしまいました。急に感染者が減って、実施予定日にはやれてたかもだったです(笑)

このため、2020年の分を2021年秋にスライドされに方と、私のように2022年春にスライドさせた方が、2022年3月の東京マラソン2021に参加したのです。ややこしい。ですので、3年ぶりに一般ランナーは走ることが出来たのです。(上記に間違いがあり訂正しました。)

私は予想タイムとして3時間40分を指定したところ、Cブロックのスタートとなりました。第一ウェーブで9:10スタートです。

私の事務所から都庁までは2キロ程度なので、走る格好にレインコートを羽織って8時15分頃、スタート地点に歩いて向かいました。同じようにビブスをつけているランナーさんもいて、道のりから気分がアゲアゲです。

都庁が近づいてくると、会場のアナウンスが聞こえてきました。何時にスタートであるとか、入場時間に関してアナウンスしていました。お祭り気分で、さらに心が踊ります。

ですが、のんびりしている時間はありません。例によってトイレの渋滞で時間を取られ、ギリギリCブロックの最後尾に整列しました。3年間味わうことのなかった数のランナーの大群を前にウキウキ度はマックスです。

9時10分に号砲が鳴ると、ランナーたちが一斉に「お!!」と控えめながら雄叫びをあげました。私がスタートラインを超えたのは3分27秒後です。

はじめの1kmはキロ5’10でした。周りのランナーさんもサブ3.5前後の方なので、混雑はしているものの割とスムーズに入れました。ただ何回か後方から追い抜くランナーに接触されたのに、何の言葉もない。ぶつかるのは混雑時にしかたないことですが、「すみません」や「ごめんなさい」は、言うべきです。私は必ずいいます。とはいっても、そういう経験も久しぶりです。大規模大会の洗礼を受けました。

その後2kmでは5’01、3kmでは5’07、4kmでは4’54、5kmでは4’45と順調で、目標時間である3時間40分にあったペースで走れました。6kmを過ぎ飯田橋に。前回大会では飯田橋の交差点を右折したのですが、今回は直進して、水道橋を右折です。新コースのyoutubeを見ておいたので、迷いません。って、ランナーの流れに付いていくだけですけどね。

7kmあたりで後楽園の街頭ビジョンで東京マラソンの中継を流しているかなと思ったけど、普通のtokyoドームの宣伝が流れていました。日テレなのに(笑)

10kmまでも同じくキロ5分前後で走れました。しかし、そうは問屋が卸さない。10kmを過ぎたあたりから、右膝が痛くなってきました。といっても怪我をしたお皿の下ではなく、お皿の上が痛くなってきました。痛みがひどくなって完走できないのは避けたい。ペースを下げたほうがいいのか悩みどころです。10日間完全休足をして、3日連続で少しだけ走ったのですが、このブランクが災いして、膝周りの筋力が落ちてしまっていたためだと思います。

実はスタート直後から尿意も感じていました。スタート前ギリギリで出しておきましたが、走る格好で30分ぐらい待たされましたから、体が冷えて、尿が溜まったのだと思います。10kmあたりからトイレの並び具合を確認し始めました。そう、ロスタイムが少ないように並んでいないトイレを探しました。12kmぐらいだったかな?!まだ数人並んでる。

コースはすでに靖国通りを後にして、中央通りを北へ進み上野でUターンして南へと戻っている最中です。神田駅を通り越し13km過ぎのトイレも何人か並んでいました。だんだん、膀胱への意識が大きくなってきました。

よくランナー仲間で、トップランナーは走りながら、放尿して給水所で水をかけてごまかすらしいよ、とう話をしますが、一般ランナーがそれをしたら、ニオイで周りのランナーさんに気づかれ、ドン引きされます。ていうか、そんな芸当、出来ません(汗)

14km過ぎてやっと空いているトイレがありピットイン。13〜14kmのラップが7’07。その前の1kmが5’11なので2分弱のロスです。ですが、少し前からスネがピクピクしていたのですが、少しの休憩になり落ち着いたので、ナイスタイミングのピットインでした。

15kmの日本橋浜町の交差点を左折したら、浅草寺へ北上です。少し前に車椅子ランナーさんを見かけ、大会関係者のスバル車が対向車線を走って来たので、そろそろ、トップランナーとスライドしそうです。対向車線の30kmを通り過ぎると、TV放送の大きな車両が見えてきました。一号車です。やっぱりキプチョゲ選手が先頭でした。そのあとをキプルト選手です。一瞬でしたが見られてよかった。そういえばこの辺りで2019のときは大迫選手とスライドしました。少し離れて5番目で日本人トップの鈴木健吾選手も見れました。つい「ガンバ!」と声出しちゃいました。

一山さんはまだかな〜。なんて言っている場合じゃないです。ペースがこの辺りから落ちてきました。15kmが5’21、16kmが5’46です。心拍数が145とペースの割にかなり高く、心肺能力が落ちていたことが、じわじわと響いてきました。

17kmで私は直進となるので、トップランナーとのスライドは終了です。ですがラッキーです。ペースが落ちたおかげで、一山選手と新谷選手にも会えました!もう少し早かったら見られなかったので、ラッキーということにしておきます(汗)

18kmが5’46、浅草の浅草寺を左手にUターンして南下です。19kmが5’44。下町エリアへ。東京マラソンで一番の上り下りである蔵前橋20km地点を過ぎて下町エリアへ向かいます。このあと、橋がいくつもあり、地味だけれども上り下りがあります。

浅草寺付近

ハーフの記録は1:55’07”。この時点では前半の貯金があったので2時間内で通過できました。とはいえ、あわよくばサブ4と思っていただけに、少しモチベーションが下がりました。だからといって、何かしら希望を持たないと、走りきれると思えません。

男性ランナーが割とやっている、「あの娘についていく」作戦です。白いキャップに黒いウィンドウブレーカーを着て、イヤホンをしている女性ランナーさんを発見!直前に抜かれましたがピッタリと付きました。だからといって、真後ろでゼーハーするのは申し訳ないので適度に距離をおいて、離れないように走ります。すると、キロ5’34-32-21といい感じで上げられました。ありがとう、黒ブレーカーちゃん!そして、富岡八幡前の24km地点にラン友さんがいるから、だれた姿は見せられない、という意識もあり、少しペースが上がりました。

黄色いTシャツのラン友さん発見!「○○○」と声をかけると、見つけてくれました。スマホをこちらに向けていなかったので、「撮って」といって、撮ってもらったいくつかある中のこのショットが秀逸でした。ありがとう!!!

ベストショット

いつも25km〜30km辺りで脚が攣りはじめます。なので、足攣りに備えて芍薬甘草湯(しゃくやくかんそうとう)をウェストポーチに忍ばせて、攣り始めたら飲んでします。しかし、今回忘れたんです。10km位走った時に思い出し、やばいな〜、攣ったらどうするんだ〜って気が付きました。どうすることもできません。

第二の女神様の登場です。第一の女神様は撮影の時に見失ってしまいましたが、第二の女神様は、動きません。それは、エアーサロンパスさんのスプレースポットです。2019のときは35km過ぎの終盤にありましたが、今回は25kmなので中盤です。これが幸いしました。25kmの撮影で格好いいところを見せようと張り切ったためか、両足のスネがピクピクして、釣りそうだったのです。なんとラッキーな!!!スネとハムにたっぷりシューしたら、ピクピクは治まりました。久光製薬さんありがとう!!!

26kmが6’45なので1分ぐらいはロスしましたが、痙攣すると完全ストップして、その後も歩くしか無く、ロスはこんなものでは済みません。とはいっても、第一の女神様のように、目の前に人参があるわけではないので、モチベーションが落ちてきます。そこで、第三の女神様を探そうと思ったのですが、ひらめきました。

今まで一度も歩くこと無くフルマラソンを走りきったことが無いじゃないか。なら、それを東京で成し遂げよう!27kmぐらいからだんだんとストップしてストレッチしているランナーさんが見かけるようになりましたが、そのシーンを見ていたせいか、思いついたのです。27kmは5’52、28kmは6’32、29kmは6’43、30kmは6’35。かなりペースダウンはしましたが、先の目標「歩かない」を死守して、耐えました。

30km地点は明治座で、これを過ぎると、段々と都会感が増してきます。水天宮を過ぎて31kmで6’33です。ここまで来ると最後尾のランナーさんが反対側に。今回収容バスが無いので、彼らはどうしたのでしょう。少し心配になりました。やはり、収容バスは用意しておくべきだと思います。だって、あの状態で電車やバスに乗るのはホント厳しいと思います。この点は、アンケートで書くつもりです。黄色いはとバスがたくさんいたのでもしかすると、収容バスはあったかもなので、知っている方がいたら教えて下さい。

32kmは日本橋付近です。以前、京橋のお客様のオフィスに通っていたので懐かしい〜。当時はまだ、東京スクエアガーデンが完成しておらず、都会感が薄かったですが、このビルのせいで一気にモダンになりました。32kmは6’13、33kmは7’12。ペースはさらに落ちましたが、持ちこたえています。

銀座のアップル前を過ぎ、三越前の「キムラヤのパン」の看板を見て、「アンパン食べたい〜」とつぶやきました。キムラヤのアンパン、美味しんだよな。もうすでにお昼過ぎなのでお腹が空いています。今回の大会は、給食が殆ど無かったのです。あったのは17km付近での羊羹と、23kmぐらいだったかにあったジェルです。ジェルは公式パンフには載っておらず、これ知っていたらジェルを一本減らせたのに。これもアンケートですね。

34kmは6’57。日比谷数寄屋橋を過ぎて左折したら、田町への往復です。2019では、田町を過ぎて、さらに浜松町を過ぎて、品川の手前までの往復だったので、今回は短くなり、楽に感じました。真っすぐ行ってちょっと右に曲がったらUターンして帰ってくればいい。35km過ぎでUターンだったのが、37km過ぎでのUターンになったのです。

35kmは7’44、36kmは7’38、37kmは8’03です。この南への道程は、追い風だったのに、ここまで落ちました。「歩かない」と強く心に決めましたが、「もう、歩いちゃえ。どうせサブ4も出来ないじゃないか。楽になろうよ」という頭の中の悪魔との葛藤がありました。悪魔がいるのは、自己防衛反応らしいです。無理をして体を壊さないようにするため脳が発信しているのです。打ち勝つには強い精神力しかありません。フルマラソンの後半は自分との戦いと言われることを再認識しました。

38kmは7’57。ここを過ぎてUターンすれば完走です。Uターンして給水所のボランティアさんに、手を振ります。すると何倍もの笑顔で手を振り返してくれました。辛いときは笑顔です。39kmは8’08最遅です。北風が強く前に進みません。それでもボランティアさんの笑顔があったので、しっかり前に進めました。残り3km。

北風がまた強くなりました。増上寺の前では外国人の集団が片言の日本度で「がんばってくださーい」と声援をくれました。声援はやっぱりいいですね。今回、沿道の声援は自粛してくださいとのことでしたので、殆ど声援は無かったです。個人的には、屋外でマスクしていたら声援してとくに問題ないとおもいます。なんか、2年前と変わっていないな〜。これは、アンケートには書けないかな。まだまだ、制約が多いですね。

40kmは7’39。41kmは7’57。日比谷の交差点を右折してすぐに左折すると、石畳の丸の内仲通りに入ります。2019ではものすごい数の人がここで声援を送っていましたが、今回は立ち止まってはいけなかったらしく、そんなに沢山の人はいませんでしたが、これまでの沿道より近くに応援している人がいて、元気が出ました。

丸の内仲通りに入るとすぐにあと1kmの表示です。もう、脚が攣っても構わない。最後の力を振り絞って、キロ4分台で駆け抜けました。おそらく50人以上は抜きました。気持ちいい、超気持ちいい。ここでもボランティアさんに手を振ると笑顔で振り返してくれました。パワーを貰えました。本当にありがとうございます。

最後は笑顔でゴール!!!

ゴールの瞬間

ゴール後は家族が待っていてくれて、すぐに落ち合え、上着をすぐ着れました。家族のサポートにも感謝です。ありがとう!

だけど、こんな動画を撮ってるんです(# ゚Д゚)

関係者の皆様、東京マラソン2021を開催していただきありがとございます。また、ボランティアの皆さんには感謝しかありません。いつか、私もボランティアしたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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